今年は、新型コロナの影響で、長年続いていた様々な行事が中止となっております。
当たり前のことが当たり前に出来なくなったこと。
今年はやはり中止しようかとも思いましたが、逆にこんな時だから、コロナで不安が世界を覆った今年だからこそ、広くやらねばならないのだと思い直しました。
灯火は仏さまにお供えし、ご先祖さま、水子さまを供養する光であると共に、「自らを灯火に、法を灯火にして進みなさい」とのお釈迦様のお言葉があるように、人に希望と前を向く力を与えるものであります。淨土宗のご本尊阿弥陀如来様のお慈悲も、世界をあまねく照らす光にたとえられるものであります。
今回は火災に配慮したLEDの光ではありますが、照らす光は同じです。
初の試みであり、燈籠の数も思われているほどではないかもしれません。
こんな時だからこそ、過ぎ行く夏の夜に、普通に日々を過ごせることのありがたさを感じ、新型コロナ禍の一刻も早い終息を願いまして、誠にささやかながら、したでらまち全体で心をひとつに、灯明を捧げたいと思います。
19時からは同時同行に、各ご寺院でお念仏をお称えいたします。
したでらまち各ご寺院には境内に様々なお地蔵さまもお祀りされておられます。この機会にそちらもどうぞお参りお手合わせください。
夜間の事ですので、足元にお気をつけて参拝されますよう、マスク、消毒、人との距離などにご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
淨國寺住職 好川 天臣